社会課題の解決—— 設立以来、変わらぬ使命は今も胸に これからの未来のために
東京流通センター(TRC)は、
1967年、社会課題解決のため、
誕生しました。
1960年代の日本。
高度経済成長期を迎え、生活が様変わりした一方で
首都圏への人口集中や自動車数の急激な増加、
交通渋滞などの公害による、環境汚染といった
数多くの社会課題も浮き彫りになりました。
TRCが設立されたのはその時代。
物流を支えることで、社会課題の解決を目指すという、
大きな使命を背負い、平和島に誕生しました。
それから半世紀以上——。
これまで私たちは、
「『人×街×物流』新たな価値創造の場」の
企業理念のもと、環境配慮・負荷低減に向けた取り組みや、
安全と安心に基づく、快適な施設運営やサービスを
皆様にお届けすることに努めてまいりました。
TRCは、これからも、そしてこれまで以上に、
「社会課題の解決」という使命を胸に、
持続可能な社会・街づくりの実現に貢献します。
三菱地所のグループ会社として、
社会の持続可能性
4つの
重要テーマを掲げています。
SDGs目標達成の実現に向け、
事業活動を通じた
社会課題の解決に取り組んでいます。
まち・サービス
次世代に誇るまちの
ハードとソフトの追求
充実した就業環境
物流業界は、担い手不足などによる2024年問題に直面し、大きな変革期を迎えています。
当社は設立当初より、テナント従業員の皆様に快適な就業環境を提供できるよう努めてまいりました。
現在も構内には、休憩室や屋上のアメニティスペースなどのほか、飲食店やコンビニ、カフェ、郵便局、銀行ATM、医療機関など、生活に直結する充実したサービス施設を各種取り揃えています。また構内移動の効率化を図るため、物流センターとしては初めて、電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」を導入しました。
災害時の避難拠点としてのTRC
当社は災害時、帰宅困難者を受け入れる「一時滞在施設」となります。
また、自衛消防活動の一環として「普通救命講習会」を毎年開催し、当社役職員の90%以上が認定証を保有していることから、消防庁が推奨する応急手当奨励制度において、「救命講習受講優良証」が交付されています。
災害時の物資受け入れ拠点としての連携
大田区及び当社テナントの青果物流通企業・株式会社まつのと「大田区、株式会社東京流通センター及び株式会社まつのとの災害時における物資の受入れ及び輸送等並びに物資の受入れ拠点の設置等に関する協定」を三者間で締結しています。
災害時、支援物資を円滑に区内各避難所等へ輸送できるよう、物資輸送体制を構築することを目的としています。
BCM格付Aランク取得
(株)日本政策投資銀行が実施する「DBJ BCM 格付」において、防災及び事業継続への取り組みが特に優れているとして、最高ランク(Aランク)を取得しました。
物流ビルA棟及びB棟への免震構造導入などのハード対策、テナント参加型の防災訓練などを通じ、自社及び顧客の防災力を強化している点が評価されました。
また、2023年8月に竣工した物流ビルA棟は、同行より、環境・社会への配慮が優れた不動産を認証する「DBJ Green Building 認証」において、最高評価である 5 つ星「国内トップクラスの卓越した環境・社会への配慮がなされたビル」の認証を取得しております。
地球環境 環境負荷低減に尽⼒し続ける
CO2排出低減への取り組み
当社は、東京都環境確保条例に基づく特定地球温暖化対策事業所として、これまでに各種省エネ機器導入、運用方法の改善、物流ビルA棟・B棟の建替え(省エネ性能向上)など、削減対策を鋭意行っています。
その結果、CO2換算総排出量を基準排出量に対し、2022年度の実績で58%の削減を達成しました。引き続き義務達成に向けテナント・協力会社と協同し、CO2排出量削減対策に積極的に取り組んでまいります。
再生可能エネルギー電力比率100%達成
企業が自らの事業の使用電力を100%再エネで賄うことを目指す「RE100」に準拠し、2023年度、共用部などの電力使用量は再生可能エネルギー電力の調達を100%達成しています。
廃棄物再利用率の向上
廃棄物の再利⽤率は2023年度に施設全体で 74.5%となり、2022年度実績(40.1%)から⼤幅に向上しました。
また、テナントの皆様が分かりやすく廃棄物を分別できるよう図解⼊りの「廃棄物処理ハンドブック」を作成・配布するなど、更なる再利⽤率向上に努めています。
環境美化運動
当社役職員が月に1度、施設周辺のごみなどを拾う清掃活動を実施しています。社会貢献活動としてだけでなく、環境を通じた社内外の方々とのコミュニケーションを取る機会として、力を入れて取り組んでいます。
人の尊重 人を想い、人に寄り添い、人を守る
多様な働き方の推進
従業員のワーク・ライフ・バランス充実のため、フレックスタイム制、テレワーク、サテライトオフィスの導入など、就業環境の整備を実施しています。
また、近年は育児・介護休業を取得しやすい環境づくりに注力し、男性女性ともに育児休業取得率・復職率100%を目標とするなど、誰もが働きやすく、活力のある職場を目指しています。
バリアフリー・多言語対応
2023年8⽉に竣⼯した、物流ビルA棟では敷地内のバリアフリーに取り組んでおります。また、ビル内にはオールジェンダートイレを設置しております。
ほかにもテナントの外国⼈⼈材にもわかりやすいよう、構内サイン看板並びに⾮常放送設備の多⾔語化対応を⾏うことで、多様性と包括性の実現を図っています。
価値の創造 新たな価値の創造と循環
新たな価値創造の場として
センタービルの「TRC LODGE」は「物流業界全体の課題解決」を目指し、物流ソリューション出展企業とのビジネスマッチングの場を提供しています。
パネル・動画の常設展示や内覧会を通じて労働の効率化・省人化をはじめ、 SDGs・BCPなどの多岐に渡るソリューションを通じて、ハードとソフトの両面から物流業務の効率化・高度化を支援します。
TRCと桜
桜植樹の歴史
TRCは、物流の中心地になるとともに街づくりの夢がありました。
そのひとつとして、構内で働く方々や、お越しくださるお客さまに、季節感をとどけたいという願いを込めて1972年に八重桜を中心に250本植樹しました。
今では、モノレールからも見える満開の桜の風景は、平和島の春の風物詩となっています。
構内の桜の品種
現在、TRC施設内には、現在200本以上13種類の桜の木が植えられています。
知る人ぞ知る「桜の名所」です。満開の季節にはぜひ、足をお運びください。